産総研より
産総研がギ酸(HCO2H)からイリジウム錯体を触媒に用いて高圧水素を連続的に供給する技術を開発しました。
水素ステーションのコスト低下に向けて大きな期待が持てるそうです。
スポンサードリンク
従来の装置
水素ステーションは、燃料電池自動車に燃料を供給するために設置されています。
しかし、水素ステーションの設備は、水素の圧縮にかかるコストの約半分にも及んでいます。
水素の圧縮は、-253℃に冷やして圧縮するため冷却設備や圧縮設備に大きなコストがかかることが課題になっていました。
開発された装置
ところが、今回開発された装置は、イリジウム錯体で作られた触媒を用いて、ギ酸(HCO2H)を分解し、圧縮機を使用しないで水素の連続的な製造が可能となりました。
反応はこのようになります。
HCO2H→H2+CO2
二酸化炭素はドライアイスのように固形になりますが、水素は気体の状態であるため、分離することが容易になりました。
こうして得られた水素は化学反応によって圧力が増すため、理論上は200MPa以上の圧力が得られることになるため、燃料電池自動車(FCV)に供給するための70MPa以上を確保することができるようになります。
つまり、低コストで連続的に燃料電池自動車に供給することが可能になるということです。
従来ではボンベに圧縮して輸送する方法がとられています。
ギ酸から発生した水素と二酸化炭素の発生量と圧力
ギ酸から発生する場合は短い時間で40MPaに到達していることが分かります。
装置も小型にできるため、水素ステーションの実現に向けて研究が進められています。
燃料電池自動車や電気自動車、ハイブリッド式、天然ガス、ガソリン、ディーゼルエンジンなど様々な自動車がそれぞれ開発されていますね。
まだどの方式がスタンダードになるのか分かりません。
全てが燃料供給ステーションになった時は混乱するかもしれませんね^^
スポンサードリンク
コメント (0)
コメントを書く